『お腹が空いて仕方がない』
作詞:鈴木ナオト
作曲:鈴木ナオト
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東京の空に浮かぶ月はいつも満月で
何もかもをも欲しがって
あらゆるモノを飲み込もうとする
土の中の豊かさも
海の中の宝物も
大気中の中の汚さも
雑居ビルの中のいやらしさも
歪んだ感覚 いびつな感覚
現実への違和感 貧困な発想
面倒なことは放棄して 好きなだけ眠る
それはそれで幸せ
幸せはほどほどに退屈
夕べのディナーは楽しかった
あの人と一緒だったんだ
たくさん話をして いっぱい笑った
だけどただ一つの不満は
別にあのデザートが食べれなかったことじゃなく
ふかふかのベットで
あの人と寝れなかったことだ
愛情はいつもいろんなモノを越えたがる
単純という靴を履いて
従順という靴を履いて
矛盾という靴を履いて
不純という靴を履いて
常識という靴じゃ とても越えられないだろ?
忘れてしまえば求めることもないだろう
求めてなければ あぁ嬉しいこともあるだろう
忘れそうだから いつもいつも求めてしまう
求めてしまうから いつもいつも傷ついてしまう
どんなご馳走を食べたって
明日の朝には空腹感
どんなにたくさん泣いたって
明日の夜には空腹感
例え誰かを失くしたとしても
やっぱりそのうち空腹感
どうしてこんな時にお腹なんて空いてくるんだ!
僕の中に浮かぶ月は
クレーターだらけの満月で
何もかもをも欲しがって
誰かをまるごと飲み込もうとする
ぶくぶく体は太ってゆく
みるみる醜くなってゆく
そのうち抱えきれなくなるだろう
そのうち支えきれなくなるだろう
それでも僕はお腹が空いて仕方がない
それでも忘れるためには仕方がない
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