『八月の蝉』

作詞：鈴木ナオト

作曲：鈴木ナオト

------------------------------------------------------

八月の蝉が騒々しく鳴いて

男は立ち止まって汗を拭う

何だか急にすごく悲しくなった

真っ黒なカラスがゴミ箱を漁る

おじさんはいつまでも奇跡を待って

色褪せた昔話を続ける

古い地図を広げたままでは歩けやしないよ

そして胸に浮かぶheaven

ルーズな言葉が頭を蹴飛ばして

何もかもが嫌になってしまう夜

キレイゴトはキレイなヤツだけに言わせておけよ

俺はニセモノなんだし

あいつの言ってることは全部ウソ

あいつのやってることも全部ウソ

やわらかな君の胸の中で眠りたくなるよ

君の中はいつもheaven

いたいけな気分でdance

空まで昇る気分

ボクサーのあいつがチャンピオンになって

防衛戦でコテンパンに負けた

腫れたあいつの顔を見たおまわりさんが職質

闘いは今も続く

不祥事の有名人が記者会見

女は赤いナポリタンを食べる

白いシャツにケチャップがはねてシミが残った

あいつの傷が蘇る

いたいけな気分でdance

夢見るそのheaven

もう きっと誰も引き返せない

アンテナは圏外で音信不通だ

憧れてたって届きやしない

ジョンもジャニスもブライアンもカートも

モリスンもキヨシローも 皆heaven

いたいけな気持ちでdance

夢見るそのheaven でもたぶん

そこには何も無いから

いたいけな気分でdance

夢見るあのheaven

夢の中で 闇の中で 浮かぶheaven